人気ブログランキング | 話題のタグを見る

091015「白人は本当に手を振って歩いているか」仮説

今回も基本的に印象からある程度の論理で組み立てたメニューです。ガクジュツ的に厳密な訳ではありません。念のためですが。

さて、よく古武術での話で「昔の日本人は手を振らずに歩いた。西洋式の体育(とくに軍隊の行進のような)教育が入って、手を振って歩くようになった」というような話が出てきます。この言い方だと西洋人は手を振って歩いていたような印象があります。
でも西洋人(ここでイメージされるのはざっくりとした意味での白人ですね)は本当に手を振って歩いているのでしょうか? 街で見かけるガイジンさんを見る限り、あんまりそうは見えません。かえって現在の日本人のほうが大きく手を振って見えます。
では白人はどのように歩いているのでしょうか? この問いにたいしては、白人という自体がかなりざっくりした区分けなので、いろいろな仮説が立てられることが可能です。そのなかで今回提出したいのが、西部劇のガンマンの歩き方をモデルにした論の組み立てになります。結論からいえば白人は「腕よりも肩を振って、腰を回して歩く」というものです。この「腰を回す」は、「体を捻る」と思っていいものだと思います。しかしこの「体を捻る」は古武術で否定しているものとはどうも違う気がします。
ゆったりと歩いていて、なんとなく調和がとれている白人の方の歩きかたを見ていると、骨盤の回転が水平方向だけでなく縦回転をしているように見えます。それは自転車のペダルのような順回転ではなく、逆回転しているようです。人によっては肩から腸骨をぶら下げて、肩のちょっとした動きで腸骨と脚を降り出している感じです。
この「ぶら下げる」、「降り出す」動きには、肋骨の肩甲骨下あたりの柔軟性が必要だと思います。
僕の中ではこの歩き方のいかにもなイメージが、西部劇のシーンなわけです。
このイメージには状況証拠的なものを示すことができます。それが「早撃ち」の技術です。僕たちが西部劇で知っているガンベルトというのは、「早撃ち」の技術のために改良されたものなのだそうです。それ以前はどうもホルスターが左腰側に、斜めについている形だったりしたようです。この形はむしろ、抜刀·居合の技術を作り上げた日本人に向いている形なのだと思います。それがなぜ「早撃ち」のために抜く側の腿の横になったか? それは単純にそのほうが彼らにとっては抜きやすいからにほかならないと思います。そしてその発想が何故日本人と違うのか? それは白人が日本人とは違う身体特性を持っていたからであると思います。
たしかに、刀と拳銃の差というのは存在します。しかしこの差異のなかでは、拳銃のほうがより恣意的な、つまり右手で抜く場合左腰にあろうが右腿にあろうが構わない形をしていると思います。その上で、白人(場所的にはアメリカ人でもいいですよね、ここでは)は現在のガンベルトの形を選択したのだと思うのです。
そしてこの形だと、背中の肩甲骨下のやわらかさで腰を吊れると断然動きやすいのです。これは、西部劇の、とくに昔の西部劇のガンマンの歩き方で印象的な動作だと思います。


☆☆☆☆
内容に対する感想·質問は、以下のアドレスまで。
お待ちしてます

gigoloaunt@excite.co.jp

江東友の会(代表 斎藤豊)にご興味をお持ちの方は、以下のアドレスまで。
お待ちしてます。

http://www007.upp.so-net.ne.jp/madcap/
by the_river_knows | 2009-10-15 12:54


<< 091017江東友の会空手 091012朝日カルチャー古武... >>